入院ベットに関するお話

2008/08/31

入院ベッド=病床には、いくつかの制度上の種類があることをご存知ですか?

その制度が今、根底から変わりつつあるとこをご存知でしたでしょうか?

通常の入院ベッドを大まかにみますと、一般病床と療養病床に分けられます。

一般病床は、急性期の患者さんや、濃密な医療を要する患者さんが入院するいわゆる通常のベッドと考えて良いでしょう。

療養病床は、主に長期にわたり療養を必要とする患者さんのためのベッドです。
これには、医療療養型(医療保険)と介護療養型(介護保険)の2つがあります。
国の主導の下、運営が奨励されてきました。

財政難の今、国は出費を減らすのに必死です。
その矛先は医療・介護などの社会保障費にも向いています。

その一環として、いわゆる社会的入院患者‥‥簡単に言えば、入院している必要性がない(と国のお役人が机上で規定した)患者さんには、早く自宅に帰るか、有料老人施設などに移ってもらおうと国は考えました。

そこで、社会的入院患者が少なくないと誤解されている介護療養型ベッドは、2012年度までに全廃し医療療養型は4割削減する、と大きく方針を転換しました。

これは、各方面に大きな波紋を呼び、甚大なる弊害が危惧されています。

まず、退院を余儀なくされる患者さんが約23万人出ます。
すでに、この7月から規定された医療区分制度によって、受け入れられる入院患者さんを制限せざるを得なくなってきています。

退院後の受け皿は、現存では不足です。

受け皿の主な作り手とされる病院は、経営状態が悪化している施設も多く、撤退や倒産が心配されています。
かといって、在宅への移行も現実には困難な例が多いのです。
いわゆる介護難民の発生です。