気管支ぜん息

2008/08/31

ぜん息については、発作がひどくなると呼吸困難になり、苦しいものと理解されていても、命にかかわる状態になるという点があまり理解されていないようです。

 

患者さんは症状が和らぐと病気が治癒したと考えがちですが、ぜん息は基本的に慢性炎症で、症状が一見ないような時でも炎症が持続しているものと考え、長期管理する必要があります。

空気の通り道である気道の内側は粘膜で覆われていて、空気と一緒に吸いこまれる花粉やほこり、細菌、ウイルス等を排除する働きをしています。

ぜん息患者さんの気道の粘膜は、このような刺激に対し過敏になっており、慢性的な炎症を起こした状態になっています。

このため健康な人では反応しないような刺激に対しても敏感に反応し、気道が狭くなり、せきやたん、息切れ、喘鳴などの発作を起こしてしまうのです。

発作の原因としては、ダニや家のほこり・食物等のアレルゲン・ウイルス感染(風邪)・一部の血圧降下薬や解熱鎮痛薬といった薬物・粉じんや喫煙といった刺激性物質・その他かにも冷気や運動、ストレスなどが挙げられます。

刺激に対して過敏になっている気道の粘膜が反応すると、気道の筋肉がけいれんして収縮したり、粘膜がむくんだり、分泌物(たん)が多くなったりして、気道の内側が狭くなり、ぜん息発作が起こるのです。
治療薬の進歩した今日も、ぜん息が原因で、年間約七千人が命を落としています。

最近は特に、十代の死亡率が増加傾向にあります。
この年代は発作がないと学校を休んでまでは受診せず、服薬を勝手に中断してしまうことも多くあります。

周囲もぜん息 に対する認識が不足しがちで、精神論で無理を強要する風潮さえあります。

発作に対する対症療法だけでなく、予防としての定期的受診、自己管理にぜひ努めてください。