睡眠時無呼吸症候群(SAS)について

2008/09/01

睡眠時無呼吸症候群 Sleep Apnea Syndrome(以下「SAS」という)は、20年以上前から知られ研究が進んできている病態です。

最近、この病気が原因で、新幹線の運転士が運転中に居眠りをしたことから一般に広く知られるようになりました。

わが国に少なくても120万人以上の患者さんがいるだろうと推定されます。

SASの患者さんは心疾患や脳血管障害を合併する危険性が3〜4倍、また自動車事故も5〜7倍とされ、今後ますますこの病態に対する関心は高まると考えられています。

SASとは、睡眠中に無呼吸とそれに伴う低酸素血症があるということで、日中の強い眠気、激しいいびき、起床時の頭痛などの症状が多く見られます。

肥満に伴う場合が多いのですが、日本人の場合は顔面の形態、特に下顎骨の発達などとの関連性が検討されています。

スクリーニングとしては、アプノモニターという小さな機械を患者さんに渡し、自宅で寝る前に装着してもらい、そのデータを解析します。
脈、酸素飽和度、呼吸運動、マイクによる気管音、鼻と口での気流などが記録できます。

さらに詳しい検査として、終夜睡眠ポリグラフがあります。
その結果異常な呼吸がある場合、無呼吸と低呼吸に、さらに無呼吸は中枢型、閉塞型、混合型に分けることができます。

中枢というのは、呼吸中枢から呼吸筋に対して呼吸をしなさいという指令がない状態、閉塞型は指令は来るが空気の入ってくる気道が閉塞していまい呼吸ができていない状態です。

治療として耳鼻科的なものでは、手術療法、口腔内装具、内科的なものでは現在は経鼻持続陽圧呼吸といって、睡眠中に鼻マスクから気道が閉塞しないようにわずかな陽圧を常にかける方法があります。

無呼吸といびきを指摘されたことがある方は、一度医療機関にご相談されてみてはいかがでしょうか。