2018年


カナダボランティア研修報告~オタワブリュエール病院~

平成30年9月8日から15日、カナダのオタワにあるブリュエール病院とその関連施設でのボランティア研修に、由紀子施設長、そして仙台敬老奉仕会の方々と参加いたしました。
 日本とは違い、カナダには介護保険制度がなく、外来、入院、施設利用は医療制度で行われていました。その為、介護職はなく、基本的には医師と看護師が治療とケアにあたっていました。とても忙しい職員がプロフェッショナルに徹することができるように大切なのがボランティアの存在です。ボランティアは、緩和ケアの患者様に寄り添い、話をすることはもちろんのこと、リハビリや活動が出来る方々はお茶会をしたり、歌をうたったり、調理活動、園芸活動なども行っており、多様の関わりをしていました。
 ボランティアをする上で大切なこと、それはマッチングです。ボランティアの特技を活かし、やりがいと誇りを持って行えるようしっかりとしたサポート体制がありました。ボランティアもスタッフの一員だということを全員が理解し、声をかけあい、サポートしていました。
 日本は、歌やダンスなどの慰問型ボランティアが主流です。もちろん、誰かを喜ばせたい楽しんでもらいたいという活動も大切なことです。しかし、これからは「私たちが求めるボランティア」と「希望するボランティア」のマッチング、それをサポートする体制づくりが大切だと思いました。そのためにも職員の意識を変える事、仁友会の目指すボランティアをしっかり地域に発信すること。職員はプロフェッショナルに徹し一人のケアを多職種がチームで関わり、自分自身を高めボランティアと伴に理解し、改善し、取り組んでいくことだと思います。プロとしてやるべきことと、ボランティアだからこそできることを考え、ボランティア活動をすすめていきたいと思います。

ゆうゆうホーム相談員 大槻 真理

社会福祉支援援助技術実習連絡会に参加して

平間 翔太平成30年度の社会福祉支援援助技術実習の振り返りを行いました。福祉制度の改正や診療報酬の細分化に伴い大学の講義のみでは指導できることに限りがあるということで実践の場での学習カリキュラムが求められている。また、実習生の受け入れなどを行い、今後も人材育成や教育のために養成校との連携を積極的に図っていきたいと思います。

社会福祉士 平間 翔太



雇用の質向上のための研修会に参加して

今回、私は雇用の質向上のための研修会に参加しました。働くスタッフの健康と安全、生活を守るうえで定められている労働関係法令を詳しく知ることができました。働く、就労といっても個々人労働条件は違い、同じ職種であっても就業規則、ルールに定まった雇用契約によってはじめて労働というものになる。2020年4月より働き方改革が施行される。不都合な待遇差をなくす意味でも安心して生活の質を落とすことなく楽しく仕事ができていくようにシフトバランスや仕事の配分などを考えながらこれからの管理に生かしていきたいと思います。

看護師 横山 静枝

平成30年子どもの健康なからだづくり推進研修会に参加して

宮城県の子どものむし歯本数が1.1本で全国34位、スポーツテストは平均以下で全国33位(男子)37位(女子)健康寿命は12位(男性)36位(女性)メタボリックシンドロームはワースト3位。などと宮城県内の健康に関する順位が悪いものが多いことの報告後、「子どもの心と体を育むなかまづくりあそび」「歯科口腔保健から考える小児の健康」の講話がありました。基本的生活習慣の大切さ環境を大人が整えることなど成長のためには体だけでなく心の成長も関係があることを知り、今後の保育に生かしていきたいと思います。

保育士 小野寺 晴美

看護職のための医療安全に参加して

高城 理恵 パラマウントベッド(株)技術開発主席研究員杉山先生の講義を受けさせていただきました。先生は、長年現場で看護師として働いてきた経験から、転倒、転落事故を少なくしたいとの思いで、現在もパラマウントベッドで仕事を続けているという話から始まりました。先生の現場での経験、過去に起きた事例を交えながら、医療安全と医療事故の動向、起こしやすいインシデントの傾向、KYT(危険予測訓練)などの講義を受けました。講義の中で「インシデントを0にすることはできないが、傷害は0にできる」「医療安全は最悪のことから考えていかないといけない」とおっしゃっていたのが印象的でした。今回の学びを今後の病棟活動に生かしていきたいと思います。

看護師 高城 理恵

第24回日本接食嚥下リハビリテーション学会学術大会に参加して

本学会は東北大学百周年記念会館川内萩ホール、国際センター会議棟、展示棟を使用し2日間にわたり開催され、5700人の参加がありました。シンポジウムや各演題、ポスター発表、企業展示、書籍販売ブースなどが設置されていました。特に感銘を受けたのが、「経口摂取を希望する終末期がん患者と家族に向けたSTの関わり」という演題です。嚥下障害があり、楽しみレベルでゼリーを提供しているという介入でしたが、メニューを作成し、患者が選択するという方法をとっていました。患者からの「食べたい」という希望に対し、味覚だけでなく“メニューを見て選択する”という視覚から得る楽しみのことも考えられており大変参考になりました。
2日目はがん患者の終末期におけるケアについてのシンポジウムを聴講しました。講演の中で「医療を提供する者の自己満足ではいけないのだ」と話されていました。患者とその家族が納得のいく最期になるように、そして患者とその家族の希望に寄り添えるよう今後も精進していきたいと思います。

言語聴覚士 大野 ももこ

平成30年度地域リハビリテーション推進強化事業 専門職人材育成事業に参加して

講義を通して、障害者総合支援法を中心に障害者福祉の制度について、宮城県の地域リハビリテーション事業の仕組み、新任期に陥りやすい状況とその解決方法を学びました。生活機能に目を向け、活動・参加の変容を図るために、支援できる人や地域の関係機関と連携することの重要性・必要性を改めて実感しました。一人ではできない自覚こそが連携力の向上のカギであり、ここから自分がリハビリ専門職として大きく変わっていくための糧になる、貴重な講義でした。リハビリ専門職として役割を果たすため今回の講義での学びをしっかりと生かし、対象者と、対象者の活動・参加に向き合っていきたいと思います。

作業療法士 石川 真理

「第49回日本看護学会学術集会」に参加して

8月9日、10日仙台国際センターにおいて「第49回日本看護学会学術集会」が開催されました。日本看護協会では、急性期看護・慢性期看護・在宅看護・精神看護・ヘルスプロモーション・看護管理・看護教育、7領域の全国学術集会が毎年場所を変え開催されます。今回の看護管理のテーマ~未来に向かって“つなぐ”をマネジメントする~には、全国から延べ4481名の参加がありました。チーム医療、地域包括ケア、看護の質など12のカテゴリ-に約300の演題が出され、様々な場面でマネジメントする看護師たちの活躍に、とても刺激を受けました。今年度私は宮城県看護協会の社会福祉経済委員に任命され活動を行っております。そのため、学会の運営協力員として2日間学会運営に携わりましたが、同じ志を持ったエネルギッシュな看護師の集結にとても心が躍りました。今年度は演題発表まで至りませんでしたが来年は金上病院看護部も全国の学会に発表できるよう、教育委員を中心に取り組んで参ります。

看護部長 杉原 悦子