「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」って何?
2021/02/25
「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」って何?
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、介護を必要とする高齢者や認知症高齢者の方も、住み慣れた地域で自分らしく安心して生活できるように創設された地域密着型サービスのひとつです。
訪問診療等を受けながら在宅(自宅や居住系施設)で療養されている方が増えています。在宅で安心して生活できるように、訪問介護等の在宅サービスも充実してきました。そのような中、大きく2つの課題が見えてきました。
一つ目は、介護度が重い高齢者の在宅生活を24時間支える仕組みが不足していること。二つ目は、医療の必要度が高い高齢者に対して医療と介護との連携が不足していること。
その解決策として、日中・夜間を通じて、訪問介護と看護の両方を、その方の状況に応じて定期的に巡回を行い、何かあった時には随時必要な対応ができる、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」(定巡)が創設されました。
一般的な訪問介護の場合は1回目の訪問から2時間以上空けなければ2回目の訪問ができず、1回に20分以上のサービス提供が求められるといった制約があります。
一方定巡は、その方に応じて自由な組み合わせ、柔軟で多様なサービスが提供できます。つまり、これまで介護度が重度で医療必要度が高い等の理由から、自宅での生活が困難と思われていた方の在宅生活を支えることが可能となり得ます。ケアマネジャーを変更することなくデイサービスやデイケア、ショートステイ等との併用も可能です。
国の方針もあり、在宅療養を支える仕組みが整いつつあります。ケアマネジャーやかかりつけ医と相談し、訪問系サービスも上手に組み合わせ、必要な医療・介護制度を活用してみてください。