慢性閉塞性肺疾患(COPD)

2009/02/09
昨年8月から、金上病院に勤務しています。

角田の広々とした風景と蔵王連峰の季節の移り変わりを楽しみながらの通勤も、もう半年になりました。前に勤務していた東北労災病院では、喘息、肺炎、肺がんなどをはじめとする、呼吸器疾患を主に診療していました。

喫煙は多種多様な病気を引き起こします。その中でも呼吸器の病気である慢性閉塞性肺疾患(COPDと略されます)は、患者さんの数が多いことに加えて、病院を受診せずに未治療のままになっている方が多数いる疾患です。風邪などをきっかけに重症化することがあり、インフルエンザの流行が続くこの季節、油断禁物といえます。

若いころからの喫煙歴があり、中年以降になって、咳、痰、体を動かした時の息切れが気になる方はいませんか。

禁煙煙草を長年吸っていたのだから、咳や痰が出るのはしかたがない、という考え方があります。でも、あなたはCOPDにかかっているかもしれません。診断はレントゲン検査と肺活量を測ることで可能です。
もしCOPDなら適切な治療によって、症状を改善し、進行を防ぐことができます。

もしまだ煙草を吸っている方であれば、禁煙が何より重要です。当院ではやさしく、かつ厳しい禁煙指導を行っておりますので、煙草を止めたいのに止められない方はぜひどうぞ。

最後に、微力ではありますが、地域の皆様の健康に力を尽くしたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。