2022年 秋のワクチン事情
2022/11/10
新型コロナウイルス感染症の流行が始まって3年目になり、私たちの生活は一変してしまいました。
感染が拡大する中、ワクチンは高い効果を示し、多くの人がワクチンを接種することで感染防止に大きく貢献しました。今も、より有効でより安全なワクチンの開発が続いてます。
第7波の流行では、ワクチンをすでに接種した人が感染する例が多く見られました。新型コロナウイルスが頻繫に変異し、従来のワクチンの効果が低下するためで。この変異したウイルスにも効果が見込める、オミクロン株対応2価ワクチンの接種が開始されます。従来のワクチンを2回接種した人が対象で、2価ワクチンの追加接種により、感染、発症、重症化予防効果が期待されます。前回の接種からの間隔は5カ月ですが、この期間は短縮される予定です。
この夏、南半球のオーストラリアでは多数のインフルンザ患者が出ました。我が国では入国制限が緩和されて、今後多数の外国人観光客などが入国してくることが予想されます。また過去2シーズン、インフルエンザの流行がなかったため、社会全体のインフルエンザに対する免疫が低下しています。このためこの冬はインフルエンザの大きな流行が起こることが懸念されています。例年にも増して、感染対策としてインフルエンザワクチンの接種を受けることが重要になっています。
室内の換気、マスクによる感染予防、手洗い、咳エチケット、体調管理に気を配り体調の悪いときは外出を避けることなど、私たちの生活に、感染対策はすっかり根付いたようです。この秋冬も、これらの基本的な感染予防対策を続けましょう。それに加えて、適切にワクチンを接種することが大変重要です。ワクチン接種を受けるかどうかは、私たち一人一人が判断することですが、疑問の点などは各医療機関にお問い合わせください。
~広報「かくだ」2022年11月号掲載~