大腸内視鏡検査
今まで大腸内視鏡検査は「痛い!苦しい!」というイメージがありました。しかし検査に熟練した医師(スペシャリスト)が行えば通常苦痛も少なく約10~15分で検査を終了する事が可能です。また、当院では拡大内視鏡を用いて検査を行っています。これにより、病変をモニター上で100倍近くまで拡大した観察が可能です。その為、無駄な生検は減りながらも的確な診断治療が可能となります。
また、通常検査の前処置としてニフレック(下剤)を検査当日の朝から2リットル飲んで頂いていますが、この方法では下剤の量が多く服用が困難な患者さんも少なくありません。年齢・便通の程度の違いにもよりますが、飲む量を減らしたり、検査前日に1,000ml、当日の朝に1,000mlと二日間に分けて飲んでいただくなど工夫しております。
また、以前ニフレックを途中で吐いたり、どうしても全量飲むことができなかった患者さんには、ビジクリアをご用意しています。ビジクリアは錠剤で、1回5錠ずつ、約200mlの水かお茶とともに15分ごとに計10回(計50錠)服用します。胃内視鏡と同様、ご希望があれば安定剤を使用してほぼ眠っている間に検査を終了させる事も可能です。ただしその際は、同伴の方の来院を原則としています。
- 大腸早期癌の拡大観察
- 病変表面の微細構造を見ることによって、腫瘍か非腫瘍か、癌か良性ポリープか、癌の浸潤はどの程度かなど、多くの情報が得られます。
- 超音波内視鏡検査
- 通常の胃や大腸内視鏡検査に、この検査を追加する事により、病変の断層像を見る事ができます。癌の深さやリンパ節転移、病変がどの層から発生したものであるかなど、通常の内視鏡では分かりえない詳しい情報を知る手がかりになります。